くさび状欠損
こんにちは、五十嵐歯科の山中です。
皆さんは、くさび状欠損という歯の摩耗症をごぞんじですか?年齢ともに、犬歯や小臼歯などの頬側の歯の根元に生じるう蝕ではない欠損です。
くさび状欠損が生じると、エナメル質が削れて象牙質が露出して、歯ブラシの時に痛みを感じたり、冷たいものが凍みたりします。
くさび状欠損の原因は①研磨剤入りの歯磨剤を使用した硬い歯ブラシでのブラッシング、②強い力での横磨き、さらに③就寝時の歯ぎしり、日中の噛みしめなどのような経時的な強い咬合力によって歯の歯頸部に引っ張り応力が生じた結果の歯質の破壊です。これらが相互的に作用した結果、生じると考えられています。
予防法は研磨剤の入っていない歯磨剤の使用、軟毛から中程度の硬さの歯ブラシの使用、軽圧での横磨きや日中の噛みしめなどをしないことです。
治療法としては、削れたところはコンポジットレジンのような歯質接着性材料を用いた修復処置です。皆さんも日々、歯は大切にして下さい!!
2015年3月14日 1:05 AM カテゴリー: 未分類