根面う蝕という虫歯をごぞんじですか?
こんにちは 山中です。
根面う蝕という虫歯は歯肉退縮により露出した根面に発生するう蝕で高齢者に特徴的なう蝕です。
このう蝕は露出した根面つまりセント質に覆われた象牙質に生じるう蝕です。このう蝕は、歯髄腔に近接した位置から始まるため、進行するとすぐ歯髄に到達してしまう。さらに、深部に向かって進行するのみならず、側方へも進行することから、根面が全周にわたってう蝕に侵され、歯根が折れ歯冠がまるごと喪失してしまう例もあります。
このう蝕のリスクは老化や薬剤の影響によって唾液の分泌量が低下した高齢者では歯周病などと同じく高まっていきます。
根面う蝕の原因は、歯磨きが困難な歯根部であること、唾液分泌量の不足、糖分の多い食生活や、これらの要素が複合したものです。だから、根面う蝕は、予防と治療が難しい部類のう蝕です。
根面う蝕は,歯周疾患に罹患した歯が歯肉退縮を起こし,歯根面が露出した結果発生すると考えられていますが,補綴物(歯の詰め物や被せ物)に接した根面う蝕の発生率は,単に根面が露出した歯より高いことが報告されています。
根面う蝕の予防は難しいといっても、 むし歯であることには変わりはないので、 食生活をはじめとした正しい生活習慣を守り、 むし歯を引き起こす細菌の塊(プラーク)をきちんと除去することを心がけてください。そのためには、 歯間ブラシやデンタルフロスなどの歯間清掃用具は必要です。 あとは3か月から半年に1度、歯科医院に行って 定期健診と徹底したクリーニングを受けるは大切です。また、フッ素入りの歯磨剤を使用する、フッ素入りの洗口剤を用いる、フッ素入りジェルを塗布するなどのフッ素によって歯面の耐う蝕性を向上させる方法も有効です。
ただ、フッ素にだけ頼るのは間違いであり、あくまでプラークコントロールが第一であることを忘れないでください。
2015年6月22日 12:40 AM カテゴリー: 未分類