東京歯科大学材料学研究会にてノンクラスプデンチャーについての臨床例と材質の特徴についての研究懇談会に参加してきました。
ノンクラスプデンチャーは言うまでもなくクラスプ(ばねのない入れ歯の事です)
歯が残っている人に入れ歯を入れると金属のばねが見えて入れ歯とわかってしまうので嫌、という患者さまの声にお答えして開発された義歯です。
当院では2005年から導入し現在までに300症例以上装着して好評を得ています。
材料も進歩し歯が抜けた後に人工歯を追加出来るタイプや装着時より日にちが経ち顎が痩せてしまった入れ歯にも裏打ちができる素材が開発され破折や変形にも修正できる素材が更に新しく開発されその臨床例なども見てきました。
現在国産や海外製品も含めて9種類以上の材質のものが発売されておりそれぞれに特徴と工夫がなされています。
当院でもいち早く最先端技術を取得し6種類くらいの製品を患者様の口腔内状況に応じて選択し臨床に用いています、入れ歯を作ったけど使用していない人、現在お使いの入れ歯に不満のある方や装着感のない水に浮く位軽い入れ歯などご希望にあわせて対応させていただいております。
勿論発音障害もなくカラオケも歌い易くなり硬いお肉なども違和感なく十分に食べる事ができます。
ご自分に合うかどうか詳しく知りたい方はお問い合わせ下さい。
2011年12月28日 8:23 AM カテゴリー: 院長報告
一年ぶりで東京デンタルショーが開催された、会場では歯科商工業組合が撮影した東日本大震災関連の歯科医院や病院などのパネルが目をひいた。
歯科医師で身元確認や瓦礫撤去などボランティア活動した先生や仲間が沢山いますが、このパネルをみると歯科商工業組合もユニットや歯科材料、レントゲン等の寄付など沢山の歯科医院や病院を支援していることがわかりました。
会場にはのべ2万人が来場したとかで最新器械のブースなどは整理券ももらえずただ遠くで見るしかありませんでしたが、自分の興味ある器械を手にとってみることができ、メーカーからの説明でも良く分かり、電動ブラシなどあらためて詳しく担当者からの訪問を受け有為あるデンタルショーだったと思います。
2011年12月6日 6:49 AM カテゴリー: 院長報告
歯科材料メーカー(株)ジーシーの2011年3月にオープンした新しい研修室を見学し新製品をみてきました。
この研修室は歯科材料・小器械の操作や実験ができる行動型展示施設です。
海外のメーカーでは普通なことですが国内では最新の設備の全て整った施設はまだあまりありません。
案内に従って学習プログラムをこなすと最新の歯科材料の正しい使い方や予防製品の特長などを詳しく教えていただきました。
特にCAD/CAMシステムのCAD設計体験やインプラントの埋入実習、流行のホワイトニングのトレー作成法など興味あるフロアーがありました、私もマイクロスコープなどの器械を手にとって体験してきました。
また(株)ジーシーの世界中の全製品も展示されておりそれらが手にとって使え自分の患者さんを想定して試す事もできます。
これらの実習を通じて良い製品を正しい使い方で患者さんに提供していきたいと思います。
2011年11月28日 6:45 AM カテゴリー: 院長報告
「インプラント長期観察の楽しみ」と題し
(社)日本歯科先端技術研究所学術雑誌2011 VOL.17-NO,4に巻頭言を書きました。
インプラントの術後記録を調べると私のインプラント埋入患者埋入時平均年齢は54歳で埋入時患者年齢は18歳~84歳でした。
30年以上口腔内で機能しているインプラントもあり、仮に平均年齢で埋入したとしたら30年経過で84歳になります。
昨日も82歳の患者様が定期健診に来院されましたが、30年以上前にいれたインプラントが何ともないと喜んでおられました。
インプラントは適切な処置と定期検診で30年以上も機能することが当院の実績で証明されています。
今後もこの記録が伸びるように頑張りたいと思います。
2011年11月14日 9:53 AM カテゴリー: 院長報告
筑波大学大学院 橋本佐由理先生の行動療法による糖尿病改善効果についての講演を聴いてきました。
行動療法は対人恐怖症やパニック障害などによる広場恐怖、乗り物に対する恐怖などにより日常生活に支障をきたしている人が少しずつ実際に行動し、段階的に成功体験を積むことにより障害を克服していきます。抑うつの改善、不登校の支援、LD(学習障害)の支援、自閉症児やアルコール依存症、肥満症の治療など幅広い分野にも応用されています。
行動療法とは人間が知らず知らずのうちに身につけている習慣のうち好ましくない習慣に対して再学習することで改善する事を目指すものです。問題となる行動が改善すると、患者にとって生活の大きな助けとなります。
今回は糖尿病の改善についての報告でしたがヘモグロビンA1cが8.0から6.5に改善された患者さんなど興味ある内容でした。今年の北関東・東北地震や津波の被害でショックを受けた人などへの支援も沢山の行動療法士が活躍しているそうです。
歯科治療においても過去の痛い経験や怖い経験で早期の治療をためらう人もいますが、このような患者さまにも行動療法を応用し良い結果をもたらすようにしたいと思います。
2011年10月29日 10:33 AM カテゴリー: 院長報告
東京プリンスホテルで開催された第21回全身咬合学会&一般臨床医矯正研究会学術大会に参加してきました。
この学会は、噛み合わせを治したら肩こりが無くなった、入れ歯やインプラントを入れたら歩けるようになった、また歯科医で口腔内の金属を外したら皮膚炎が治った、アトピーが綺麗になったなど、矯正治療と全身咬合等の関係や歯科と全身咬合の関係を分かり易く解明する研究学会で当院にもこのような不定愁訴を持って紹介された患者さんが来院されます。
今回の講演でも管楽器奏者の不定愁訴や耳鼻科医向井 将 先生の新生児の夜鳴きと舌小体の大きさと舌癒着症の関係などかなり専門的な内容で一般歯科では知らない領域で咬合や口腔周辺の筋肉など軟組織の話などとても興味ある内容でした。
(歯科と全身咬合など興味ある方は院長までお声かけ下さい)
2011年10月3日 6:49 AM カテゴリー: 院長報告
公益社団法人 日本口腔インプラント学会第41回学術大会に参加してきました。
インプラント専門医教育講座、九州大学歯学部古谷野 潔教授 の「咀嚼機能の回復とその長期観察に役立てるインプラント治療戦略」はインプラントの長期観察の注意点や問題点、リコール時のチェツク項目など詳細に説明され臨床に生かせる話が沢山伺えました。震災後ではありましたが4118名と過去最大の参加者数だったそうです。
日々の臨床にフィードバックしていければと思います。
2011年9月24日 6:43 AM カテゴリー: 院長報告
韓国・ソウルの延世大学で開催されたIDMC (The International Dental Materials Congress 2011)に参加・発表してきました。
延世大学は付属病院や癌センターなどもあり韓国最大の施設を持った総合大学で東京歯科大学とも姉妹校で沢山の交流があります。
二日間の演題数は特別講演を除いても300題以上ありメーカーの展示も多く盛況でした。
インプラント関係の演題数が飛びぬけて多くインプラント材の表面改質など臨床にも応用できる興味ある演題を沢山聞くことができました。
私たちの発表は現在市販されているインプラントや歯の被せ物に用いる歯冠色のすべての金属60種類の機械的性質やその用途・方法などで質問も多くこの金属に興味のある臨床家が多い事が伺えました。
また 韓国はエステ関係の材料が豊富でホワイトニングやブリーチングに関する材料や製品・資料使用方法なども多く興味ある分野の製品を数種類購入手続きしてきました。(文責 院長)
2011年6月10日 4:56 PM カテゴリー: 院長報告
最近オゾンの医療への応用がピックアップされています、寝たきりの人の床ずれや水虫にも良く効くそうです。このオゾン層を発見したのが日本の南極観測隊だった事は良く知られています。
今横須賀港に新しい南極観測船「しらせ」が入港しています、同時に当院の患者さまから第30回の南極地域観測支援隊の日本から南極までの寄港記念色紙をいただいた事がありますのであわせて紹介します。
2011年5月30日 6:42 AM カテゴリー: 院長報告
東京医科歯科M&Dタワー大学で開催された、日本歯科理工学会23年度シンポジウムを拝聴してきました。
今回のテーマは「ナノ微粒子のリスク評価」で内容は多岐にわたり臨床上も考えさせられるテーマでした、
また「歯科材料のビスフェノールA問題」については今のところ日本は特に問題視しておりませんが、歯科材料に含まれる環境ホルモン関係はまだ未知の部分が多く今後の研究をまたれるところですが、患者様に直接つながることなので、情報を把握してより良い材料を選択して患者様に提供していこうと考えています。
2011年5月17日 5:14 PM カテゴリー: 院長報告