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インプラント・歯周病・痛みの少ない治療 | 横須賀 五十嵐歯科医院
神奈川県横須賀市東逸見町2-77
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横須賀共済病院「れんけいだより」

横須賀共済病院の広報誌「れんけいだより」200910月号 VOl.20に、当院が紹介されました。
その中で、触れております当院のロゴにもなっている屋根の上の風見鶏(写真右下・風見鶏とロゴ)を作製いただいた現東京藝術大学学長の宮田亮平先生のホームページはこちらです。
金工家 宮田 亮平 公式website
れんけいだより れんけいだよりー中身
風見鶏
ロゴマーク

世代をつなぐ歯科医療

五十嵐歯科医院院長五十嵐俊男

ごあいさつ
 はじめまして、五十嵐歯科医院院長の五十嵐俊男です。このたびお世話になっております横須賀共済病院のれんけいだよりに当院の紹介をさせていただくことになりました、よろしくお願いいたします。当院は京浜急行逸見駅から徒歩1分のところにあり私の父、故・時雄が昭和7年に開業して以来77年間、地域の歯科医療に携わってまいりました。現在の建物は25年前に改築したもので、屋根が八方晶形で現東京藝術大学学長の宮田亮平先生に作製していただいたエンゼル・マークの風見鶏が屋根の真ん中についており、京浜急行からも見る事ができます。

院長五十嵐俊男について
 私は幼少の頃より細かいことが好きで実家が歯科医院であったこともあり、歯科医学の道を志ました。愛知学院大学歯学部を卒業後、東京歯科大学理工学教室に入局し、歯科鋳造用合金やインプラントの材料であるチタンやセラミックの臨床応用について研究してまいりました。特にインプラント治療については私が父より医院を引き継いだ30年前に導入を始め、現在まで良好に機能している患者さまも多く、インプラント治療の良さを実感しております。現在も東京歯科大学非常勤講師として理工学教室で研究に携わり、平成20年4月より地元・横須賀市にあります神奈川歯科大学顎顔面外科学講座の客員教授を拝命し、一層インプラント治療が普及するよう研鐙をつんでおります。

当院の特徴
 当院では「身体にやさしくエビデンスのある優れた治療」を心がけ、医療の専門性と継続性を重視しており、それぞれ専門の技術を習得したドクターが主に治療を担当しております。お子さんの乳歯の治療を日本小児歯科学会専門医の五十嵐文子が、歯並びを治す矯正治療を日本矯正歯科学会認定医・指導医の各務肇が担当し、インプラントや

入れ歯の治療は院長、副院長・五十嵐崇恭が担当しております。スタッフは歯科衛生士が3名、歯科助手が3名在籍しており、歯周病の予防処置は歯科衛生士と連携して行っております。毎朝の朝礼では患者さまの声を聞く目安箱の意見を参考にして待ち時間の短縮や医療事故の防止、より質の高い医療サービスの提供についてスタッフ全員の声を聞いて患者満足度の確認を行っています。
 また、lT社会の中でより皆様にご理解いただけるようホームページを充実させ(URL:"http://www.dental-igarashi.com/")、メール予約や質問も受け付けております。医院の出来事や学会活動なども同ホームページのプログにてお知らせしますのでお時間のあるときに見ていただければ幸いです。また、地域性を考慮いたしまして駐車場も8台設置しておりお車での通院も可能となっております。

歯科用CTの導入と病診連携について
 歯科診断の新時代に対応し、優しく安全性の高い治療を行うのに被ばく線量の少ない歯科用コーンビームCTを導入いたしました。インプラント手術の診断は勿論、歯周病による顎骨吸収や、顎関節、歯根のうみ、親知らずの形など二次元のレントゲン画像では不可能だったおロの状態を詳細な3D画像でみれますので、患者さまにわかりやすいと好評です。CT診断に基づいて当院での治療が困難な場合は共済病院での手術をお勧めしております。

 最後にれんけいだより掲載の機会を与えていただいた岸病院長、宮歯科ロ腔外科部長に心より感謝を申し上げます。

長世寿楽

  • 1.8020って何?(上)
  • 2.8020って何?(中)
  • 3.8020って何?(下)
  • 4.高齢化社会にそなえて
  • 5.ソース顔の人
  • 6.やんちゃくれ
  • 7.臓器移植と人工臓器
  • 8.薬(その一)
  • 9.薬(その二)
  • 10.PPK
  • 11.2人の医者
  • 12.遺伝子組み換え(GM)
  • 13.電磁波
  • 14.禁煙貼り薬
  • 15.代替医療(上)
  • 16.代替医療(下)
  • 17.未病(上)
  • 18.未病(下)
  • 19.遺伝子診断検査
  • 20.ヒトゲノム計画
  • 21.テーラーメード医療
  • 22.視力低下
  • 23.時間薬
  • 24.音薬
  • 25.虫歯菌検査
  • 26.尿療法
  • 27.カテキン
  • 28.金メダル
  • 29.プロダクティブ・エイジング
  • 30.口臭チェッカー
  • 31.自然回帰水
  • 32.ゲノムプラン
  • 33.金属アレルギー
  • 34.チーズは消えたか?
  • 35.MI的発想とは何か
  • 36.再生医学
  • 37.ハッピネスホルモン
  • 38.キノコ
  • 39.いい歯
  • 40.狂牛病パニック
  • 41.三方一両損
  • 42.規制緩和
  • 43.スギ花粉症
  • 44.医者の五者
  • 45.ドライアイ
  • 46.くよくよするな
  • 47.犬の効用
  • 48.Oリングテスト
  • 49.マイナスイオン
  • 50.納豆
健康百話 長世寿楽
発行 平成19年11月2日
定価 300円
ご希望の方はお問い合せ下さい。
046−822−2620

アパタイトブラストインプラント

五十嵐俊男 (ABS)の臨床成績 東京歯科大学講師 日本ロ腔インプラント学会 認定医・指導医五十嵐俊男先生

【緒言】

近年インプラントの開発は目覚ましく、特にインプラント体表面処理技術の進歩には目を見張るものがある。良好なインプラントは、いかに長期間有効に使用されるかである。インプラントの残存率については多くの報告がなされているが、調査期間が短期間であったり複数の施設をまとめた報告が多く、同一施設、同一術者による長期の経過報告は少ない。
そこで当院における25年間のインプラントの表面処理別残存率について検討した結果を報告する。

【調査方法】

1975年〜2000年までの間で不明死亡を除いた追跡可能な患者数308名,埋入本数631本のインプラントを対象とした。
使用インプラントは6種類で表面性状別ではチタン単体(T),単結晶アルミナ(AL),チタンにハイドロキシアパタイトをプラズマ溶射したもの(THP),チタンにハイドロキシアパタイトをコーティングしたもの(TH),チタンにハイドロキシアパタイトを再結晶化したもの(THR),チタンにハイドロキシアパタイトをブラスト(ABS)したものである。
グラフ

【結果及び考察】

Fig1に結果を示す。それぞれの残存率はT-50% AL60% THP86% TH97% THR98% ABS100%であった。インプラントの残存率に関与する因子は多く、埋入部位、その後の補綴方法、インプラント体の太さや長さなども影響するが、この結果より表面処理状:態が重要である事が示唆された。

【私見】

Table1に経年別残存率を示す。当院では近年ABSを使用しているが、直近3年間の残存率は100%であった。これは症例選択や同一術者の技術や環境の問題もあるがABS処理したインプラントを選択した結果といえるだろう。ブレーンベース社製マイティスインプラントはこの処理がされており、さらにインプラント体の形態も先端をまるめた工夫がされているためソケットリフトやサイナスリフトなどにも使い易い。埋入時には挿入ジグがすでについており手術時間を大幅に短縮できる。
また一連のシステム化されたパーツ類も完成度が高く、このような簡素化された使い易いインプラントの出現は未曾有な不況の中で歯科界の救世主となることが期待される。

【文献】

米田隆紀、高木亮、杉藤庄平、中島三晴、山倉和典、鬼澤徹、北村隆、桑名祐一郎、金子守男、五十嵐俊男、"当医院における骨内インプラントの25年の臨床評価一神奈川県横須賀市・五十嵐歯科医院"日口腔インプラント誌、14(3)119(2001)
インプラント進化論12(2002/2/11)

インプラントオペにおけるアシスタントの役割

宇都宮日本女子衛生短期大学(現湘南短期大学)卒業 五十嵐歯科医院勤務 宇都宮美香さん 近年インプラント治療が一・般的になり、各歯科医院のスタッフの方々はインプラントオペのアシスタントをする機会が増えてきたと思います。今回は、日頃私がインプラントオペのアシスタントをする上で重要だと考えている事柄を幾つか挙げてみたいと思います。

1.担当医との打ち合わせ

オペまでに担当医と、埋入予定のフィクスチャーの種類、本数、骨や歯肉の状態により使用が予想される生体材料や周辺器具・材料について、オペが両側や上下顎行われる場合の手順など、事前にきちんと確認し不明な点がないようにしておく事が重要です。

2.器具・器械の取り扱いの徹底

アシスタントが器具の取り扱いを徹底しておくことは当然の事ですが、それと同時に器械に何らかのトラブルがあった場合、速やかに対処出来るようにしておくことも大切です。そうしておくことでオペの中断時間も最小限にすることができるでしょう。
手術

3.術式を覚える

術式はドクターだけが解っていればいいと思いがちですが、アシスタントが術式を覚えることはとても重要です。次に使う器具、次にドクターが行う事をアシスタントが理解していればオペがよりスムーズに行われます。これは最大の時間短縮につながり患者さんへの負担も最小限におさえることができるでしょう。

4.患者さんとのコミュニケーション

患者さんは誰でも、オペ前には少なからず緊張しています。それを少しでも解してあげるのもアシスタントの役目です。話し掛けたり、常に側について患者さんが安心してオペに臨めるようにしてあげなければなりません。

5.患者情報の把握

患者さんの既往歴や、血圧、服用中の薬などについて確認しておくことはもちろんですが、義歯使用の有無や、オペ部位の歯の喪失理由、口腔内の清掃状態など、把握しておく事も大切です。これは、オペ後のメンテナンスにも役立ちます。
その他インプラントオペのアシスタントは、患者さんの顔色、反応、担当医の様子、オペの進行状況、診療室の温度等、一度にたくさんの事に対して神経を張り巡らせていないといけません。
まだインプラントオペのアシスタントを経験されていない方々は、大変そうに感じると思いますが、心がけは普段の診療と変わりないと思います。最終的にインプラントの上部構造が入って、入れ歯のなくなった口腔内を見たり患者さんのうれしそうなお顔を見たりすると、ドクターでなくても達成感を感じます。私自身ももっと勉強し、ドクターからアシスタントの指名がくるよう努力したいと思っています。

アシスタント側からのチェックポイント

・バーは歯肉を巻き込んでいませんか?
・ラチェットレンチで口唇をこすっていませんか?
・フィクスチャーはアシスタント側から見ても、骨に埋入されていますか?
・縫合糸で口角を切っていませんか?
・オペの終盤、麻酔がきれてきて患者さんは痛そうにしていませんか?
アシスタントは、オペ以外にも患者さんの全身管理の知識を身に付けなければなりません!術前・術後の血圧測定なども重要です。
インプラント進化論68(2006/10/21)